読書感想文134
今回は、永松茂久著の『人生に迷った知覧に行け』をご紹介します。
大東亜戦争末期の航空機での特攻についての本です。賛否両論があるとは思いますが、現実にあったその時代を考える事は本当の歴史を学ぶのと同様だと思います。
著作の中の記述で、「日本が危機にさらされたあの時期、やむを得ぬ状況の中で、大切な人を守ろうとして戦った人が居たこと、そして、その精神性までもすべて否定するのは、目の前で溺れている人を助けようと飛び込んだ人を、無駄死にだと全否定して、その行動に泥を塗りたくるのと同じ事だ」という部分が特に印象に残りました。
巻頭に書かれている、「いま、日本は良い国ですか?」と言う問いかけも印象深いです。
また著作の中で、「日本に住む人が他の国の人と同じように、自分たちの祖先や歴史に誇りを持ち‥」と有ります。
我々日本人は、他国の人々の様に胸を張って自分の国である日本をそして日本人であると誇りに思っているでしょうか?
先人から受け継いだ祖国を自慢できる国になるように、正確な歴史を学び次世代に引き継いで行きたいと考えさせられる一冊です。