読書感想文147
楢崎修一郎著の「骨が語る兵士の最後」をご紹介します。
太平洋戦争・戦没者遺骨収集の真実というサブタイトルがついています。
2018年7月に初版が発行された本ですが、その時点で太平洋戦争における日本人の海外での戦没者240万人のうち、113万人の遺骨が見つかっていないと言う事実があります。
その状況下で、500体以上の遺骨を鑑定してきた人類学者の著者による戦没者遺骨収集最前線からのレポート集です。
読んでいると、遺骨から現地人か米兵か日本兵かの見分ける事の難しさ、集団埋葬されている時の人数判定の困難さ実感します。
また、それ以前の発掘までの困難さも語られています。
まだ多くの方が日本に帰れずに眠られている事実に心が痛みました。一刻も早く戻られる様に祈らずにはいられません。