今回ご紹介するのは、碇義朗著の「紫電改の六機」です。
久しぶりに、司馬さん以外の本を読みました。
紫電改とは、ご存じの方も多いと思いますが、旧海軍のゼロ戦・紫電に次ぐ新鋭戦闘機の事です。
その紫電改が、昭和54年7月14日に愛媛県南宇和郡城辺町の沖合から引き揚げられました。この機体は、昭和20年7月24日の空戦で未帰還となった六機のうちの一機であり、海没してから34年ぶりに海面に姿を現しました。
この事から物語がはじまり、当時の搭乗員も含めた二十歳を少し超えたぐらいの若者たちが、何を思い何を糧に戦争に挑み、どれ程の思いを残したのかが描かれています。
色々と考えさせられる一冊です。